プラズマ処理装置

材質の表面改質なら
泉工業のプラズマ処理

泉工業オリジナル開発のプラズマ処理装置は、対象物内壁にプラズマを発生させ、金属・ガラス・樹脂などの様々な材質の内壁表面を改質し 親水性・接着性・コーティング特性・印刷性を付与、向上させるところにあります。

弊社にて「デモ処理」を承ります。研究機関や病院、培地などの研究で材質の表面改質が必要な方、印刷業者など、 印刷物などの表面改質をお探しの方はお気軽にお問い合わせ下さい。

プラズマ処理の無料サンプル加工を承っております。お問い合わせはこちら

プラズマ処理とは

プラズマ照射の3大原理の図

【洗浄効果】

プラズマ中で発生した酸素ラジカルが、金属やガラス表面の有機汚染物(炭素原子など)と反応して、CO2の形態で除去され表面を洗浄します。


【粗面効果】

基材表面に微細な凹凸が形成され粗面効果が得られます。表面積を増やす事で物理的な接着効果(アンカー効果)を増加させることが可能です。


【活性効果】

プラズマにより放出されたイオンや電子が樹脂表面の分子の化学結合を切断し、樹脂の種類に応じて親水性の官能基 OH(水酸基)・CO(カルボニル基)・COOH(カルボキシル基)等が生成されます。

これにより表面がマイナスにチャージされ、細胞の接着や増殖を促進します。

プラズマ処理の効果について

通常ではプラズマ処理
できない形状にも対応
【89.8°】未処理の表面
【89.8°】未処理の表面
【25.2°】60秒照射した表面(ガス導入なし)
【25.2°】
60秒照射した表面(ガス導入なし)

プラスチック、金属、ゴム、 ガラスなどへのプラズマによる親水化処理は一般的ですが、 底の深い容器、 数百μmクラスの流路、 長尺 チューブなどはなかなか処理できません。弊社はそのような複雑な形状でも簡単にプラズマ処理を施せる技術があります。

立体物処理
立体物処理

試験管やボトルなど底の深い容器の内部もプラズマ処理可能。※500mlペットボトル内部のプラズマ生成

マイクロ流路内処理
マイクロ流路内処理

複雑な形状の流路内もプラズマ処理可能。※500μmマイクロ流路内でのプラズマ生成

チューブ内処理
チューブ内処理

メートル単位の細長いチューブもプラズマ処理可能。※直径:2mm、長さ:5mmのシリコンチューブ内でプラズマ生成

【こんな方におすすめ】

  • 細胞培養、培養容器の内壁を親水化したいシャーレ、マイクロプレート、Tフラスコ、ボトルなど
  • 樹脂製チューブの内壁、マイクロ流路の内壁を親水化したいカテーテルなどのチューブ、マイクロ流路の液流れを良くしたい
  • 容器、立体物の内壁を親水化したい
  • フィルム、シートなどのコーティング、印刷前処理
  • ゴム、プラスチック接着、接合
  • 金属、ガラスなど表面クリーニングなど…

プラズマ試験装置

【シャーレ試験結果】

未処理
未処理
処理済
処理済

【試験管内】

未処理
未処理
処理済)
処理済

シャーレ(PS製)の内壁を親水化することで、同じ水滴量でも底面全体に液体が広がります。

プラズマ照射後は少量の液体量で済むので、結果として培地、足場材コーティング時のコストダウンに繋げる事が可能です。

また、容器内壁を均一に親水化することにより、再生医療などにおける細胞培養で細胞の足場が形成され、培養効率アップに繋がります。

シャーレの他、各種マイクロプレート、試験管、ボトル、培養フラスコ、遠心チューブ、チューブ、マイクロ流路などにも処理可能です。

プラズマ処理装置の効果

樹脂材料へのプラズマ照射時間ごとの接触角

樹脂材料へのプラズマ照射時間ごとの接触角

樹脂材料へのプラズマ照射後の日数ごとの接触角

樹脂材料へのプラズマ照射後の日数ごとの接触角

※各プロットは参考値です。

プラズマ処理装置の紹介

小型卓上プラズマ内壁処理装置 IPSOLON

特許取得済(第5785650号)
小型卓上プラズマ内壁処理装置 IPSOLON

仕様について

装置外形寸法 横幅440㎜×奥行き400㎜×高さ310㎜
装置重量 約30kg
対応ワークサイズ 横150㎜×縦150㎜×高さ50㎜
ポンプ(別売り) 油回転 排気量約130L/min
ガスライン(オプション) 1系統(アルゴン、酸素など非腐食性ガス)
電源 AC100V 50Hz/60Hz (3Pコンセント)
安全機能
  • ・扉の開放によるステージ昇降モーターの停止・工程リセット
  • ・ステージの上昇不足による運転阻止
  • ・減圧不足による処理工程の自動停止
  • ・ヒューズによる過電流からの保護